プロとしての技術以前の問題---運輸局が異例の通達

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中部運輸局は25日、愛知県内の東名高速で大型トラックの漫然運転が原因とみられる多重衝突事故が相次いでいることを受け、中部トラック協会や中部バス協会に対して、ドライバーへの安全指導の徹底を求める通達を出したことを明らかにした。

これは中部運輸局が愛知県内で隔日ペースで発生した多重衝突事故の発生を受けて行ったもの。大型車を運行する会社が加盟している中部トラック協会や中部バス協会などに対し、ドライバーへの安全運転指導の徹底や、わき見・漫然運転の防止、ドライバーの健康管理チェックなどが中心となっている。

運輸局がこうした通達を出すのは異例だが、愛知県内の東名高速では23日に12台が関係する事故が、25日には6台が関係する事故が発生しており、いずれも大型車の前方不注意が原因で発生したとみられることから、今回こうした通達を出し、安全運行の再確認を求めることになった。

隔日で起きた2件の多重衝突事故は両現場の距離が17kmと比較的近く、事故の原因も渋滞中の車列に後方から走ってきた大型トラックが突っ込むという似通ったもの。いずれのケースでも事故原因となったドライバーは前方をよく見ていなかったか、渋滞で停止していることを看過していたとみられている。

中部運輸局では「漫然運転や前方不注意などは、プロドライバーとしての技術以前の問題」と厳しい見方をしている。

《石田真一》

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