島根で4件のスリップ事故続く---原因は雨かと思ったら

自動車 社会 社会

27日午後、島根県内の国道54号線のうち、掛合町から頓原町に至る11kmの区間でスリップ事故が断続して発生。クルマ4台が被害を受けた。当該の区間をレッカー移動されていたクルマの燃料タンクから軽油が漏れており、これに乗り上げたことが原因のようだ。

島根県警・掛合署の調べによると、事故が起きたのは27日の午後4時ごろから午後5時に掛けての間だという。掛合町で「国道54号線で突然クルマがスリップして路肩に突っ込んだ」という110番通報を皮切りに、「スリップして駐車中のクルマと接触」、「スリップして別のクルマとぶつかった」などという通報が連続して3件寄せられた。現場はいずれも国道54号線で、事故の形態はどれもがスリップ事故を起因とするものだった。

警察がそれぞの現場で油のようなものが路上に流れていることを確認。これにハンドルを取られて事故につながったという見方を強めた。警察では道路管理者の国土交通省に中和剤による処理を要請。合わせて油を流したまま走行しているクルマの割り出し作業を進めた。

午後5時ごろになり、鳥取県から広島県に向かう途中だったレッカー業者から「牽引していた大型トレーラーから軽油が漏れていたらしい」との届け出があり、警察が確認したところ、この業者が運搬していた大型トレーラーの燃料タンク間を結ぶホースが外れ、タンク内に入っていた軽油が漏れ出していたことが確認されたという。トレーラーは約11kmの間、燃料漏れに気づかずに国道を走り、対向車のドライバーから指摘を受けてようやく気づいたという。雨で路面が濡れていたことから、後続のクルマも路面に油が流れていることに気がつかず、事故を引き起こしたらしい。

警察ではレッカー業者へ厳重な注意を行うとともに、道路交通法違反容疑でも事情を聞く方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの米国ミニバンが「エスティマ難民」の受け皿に? 新型発表で高まる「日本導入」への期待
  2. コンパクトカーやミニバンにも対応! ソフト99の布製タイヤチェーン「モビルシュシュ」普通車サイズを拡充
  3. トヨタ『ハイラックス』新型に“GRスポーツ”が来るぞ! オフロード性能を強化へ
  4. ポルシェ『カイエン』新型、史上最強1156馬力のフル電動SUVに…1335万円から
  5. 「デザイナー天才」とSNSで話題! 熱帯雨林モチーフのポルシェ“オセロット”発表「内装の作り込みがすごい」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る