国土交通省は7日、RVの視界要件やイモビライザーの性能要件を定めた道路運送車両の保安基準改正を実施した。
新たに設ける視界要件は「前方視界」と「直前側方視界」の2つ。前方視界は乗用車と車両総重量3.5トン以下の貨物車が対象。自動車の前方2mに設置するポール(6歳児を想定した高さ1m)を直接視認できることが条件で、2005年1月から適用する。使用過程車も適用されるため、極端に車高の高い改造RVは車検に通らなくなる。
また直前側方視界は、軽自動車、小型自動車、普通自動車の新車が対象。自動車の前面及び左側面(左ハンドル車は右側面)に接するポール(同)を視認できることが条件。ミラーや画像を用いた視認もOKだ。新型車は2005年1月、継続生産車は2007年1月から適用する。
また、施錠装置もこじ開けにくいよう、強度などを高める。2006年7月以降に生産する自動車(軽自動車は2008年7月)から適用する。イモビライザーや盗難発生警報装置についても性能要件を定めたが、こちらの装着は任意で、義務づけではない。