【夏休み】車両火災が身近に迫る!! お出かけの際にはクルマの点検

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17日午前、静岡県焼津市内の東名高速上り線で整備不良とみられるマイクロバスのエンジンから出火。わずか数分でこのクルマが全焼するという事故を起こしたが、静岡県警や神奈川県警では「夏は車両火災の危険性が高い」として注意を呼びかけている。

車両火災事故は17日午前に発生している。焼津市大住付近の東名高速道路上り線を走っていた20人乗りのマイクロバスが突然白煙を吹き上げた後、加速できない状態となった。運転していた男性はエンジンに重大な故障が起きたと判断。乗っていた19人を車外に出るよう促し、自分も避難した。直後にクルマは火に包まれ、わずか数分間で全焼したという。出火の原因は整備不良によるエンジン火災とみられている。

東名高速を管轄する静岡、神奈川両県警の高速隊では「暑くなる夏は車両火災を起しやすい」と警告し、ドライバーに対して注意を呼びかけている。

普段は近所での買い物程度にしか使わず、オイル交換等のメンテンナンスを怠ってきたクルマに定員いっぱいまで乗車し、高回転でエンジンを稼動させることは想像以上の負担をエンジンに与えているという。加えて真夏はクーラーを使う機会が多く、これがさらなる拍車を掛けることになるようだ。

しかし、危険なのは走っている最中ではなく、渋滞などでノロノロ運転が始まったとき。走行中はラジエターに空気が入り、冷却水(クーラント)が冷やされるためエンジンが過熱するということはないが、停止してしまうと途端にエンジンが過熱。オイルが少なかったり、劣化していたりすると最悪の場合にはエンジンが焼きつき、出火に至ることもある。

真夏に行う長距離ドライブの前にはオイルやクーラントを交換し、タイヤの空気圧もチェックするなど、事前の準備を忘れてはいけない。カーナビなど電装系パーツを増やした場合にはバッテリーのチェックも必要だ。

高速道路の渋滞は交通集中によって起きることが大半だが、故障車や障害となって起きる渋滞もある。数十kmも続く渋滞の先頭が故障した自分のクルマが起す車線封鎖だったなんてことにならないよう、事前の準備は万端整えてほしい。

《石田真一》

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