【ワイヤレスジャパン】車載サーバーは「MAG」に進化

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【ワイヤレスジャパン】車載サーバーは「MAG」に進化
【ワイヤレスジャパン】車載サーバーは「MAG」に進化 全 3 枚 拡大写真
9カ月間の沈黙を破り、ついに目覚めたモバイルキャストのテレマティクスサービス。沈黙を守り続けていた期間も開発は続けられており、『ワイヤレスジャパン』の会場には新しいタイプの車載サーバーが基板を露出させた状態で持ち込まれている。それが「MAG」(Multimedia Automotive Gateway)という、新機能を盛り込んだサーバー。

これは昨年10月に発表された「TAS」(Telematics Application Server)を進化させたもの。こちらは通信機能を持ったサーバーという位置付けだが、MAGは「テレマティクス・カーPC」を掲げている。カーナビに組み込まれ、通信によるコンテンツ取得
供や課金ゲートウェイ接続を受け持つことになる。

通信の手段もKDDIの「CDMA2000 1X」や無線LAN、ETCなど様々な方式に対応しており、「現在いる場所に最適な通信方式を自動的に選び、切り替えもバックヤードで瞬時に行う」という機能がある。

モバイルキャストが提供するコンテンツサービスを利用する場合には、必ず「MTC」(Mobilecast Telematics Center)と呼ばれる課金ゲートウェイを通過するため、通信手段がバックヤードで変更されていても、ユーザー自身がそれに気づくことはない。どの方式で通信していようと、必ずMTCへの回線に接続される仕様になっているからだ。

開発中の基盤にもCDMA2000 1Xモジュールと無線LANモジュールが同じ基板内に同居する形で搭載されていた。走行中は主にCDMA方式を使い、ホットスポットエリアでは通信速度の速い無線LANに切り替える。前者では単純なデータ通信を、後者では大容量のコンテンツダウンロードにも対応する。

疑問となるのは「クルマで使えるホットスポットが街にあるのか?」ということだが、実はここに9カ月間もモバイルキャストが沈黙した理由だ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  2. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  3. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  4. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  5. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る