30日午前、北海道函館市で大型バスに追突された78歳の男が運転する乗用車が道路沿いの店舗に突っ込む事故が起きた。男は追突した瞬間にブレーキではなく、アクセルを踏んだと供述しており、この店の店主が軽傷を負っていることから、警察では業務上過失傷害事件と判断して男から事故当時の状況などを聞いている。
北海道警・函館中央署の調べによると、事故が起きたのは30日の午前10時50分ごろだという。函館市日吉町1丁目付近の道道(通称:産業道路)で、路上駐車していたクルマを避けようと、隣のレーンへ車線変更を行った78歳の男が運転する乗用車に後続の大型バスが追突した。
乗用車は追突の直後に急加速し、そのまま道路脇にあるクリーニング店を兼ねた自転車店に突っ込んだ。当時この店の店内には54歳の男性店主がいたが、突っ込んでくるクルマに気がついて店の奥に避難しようとした際、転倒して腰などを打つ軽傷を負っている。
事故当時、乗用車は第一通行帯を、バスは第二通行帯を走行していたが、路上駐車の存在を直前になって気がついた乗用車がウインカーを使用しないまま第二通行帯側へ車線変更を行ったため、後続のバスが回避する間もなく衝突したらしい。
さらには乗用車を運転していた男は警察の取り調べに対し、「衝突された直後、驚いてアクセルを踏み込んでしまった。ブレーキと間違えた」と供述しており、少なくともペダルの踏み間違いが無ければ店舗への突入事故は防げていた可能性が高まった。
店主がケガを追っていることから、警察では業務上過失傷害容疑で男から引き続き事情を聞いている。