追い詰められた酒気帯びドライバー、Uターンして警官はねる

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7日未明、秋田県秋田市で飲酒運転の取り締まりを行なっていた秋田県警・交通機動隊に所属する警察官がUターンして逃走しようとしたクルマにはねられ、軽傷を負うという事件が起きた。警察では7日午前に男を公務執行妨害容疑で逮捕しており、今後は道路交通法違反(酒気帯び運転、ひき逃げなど)についても調べを進めていく方針だ。

秋田県警・秋田署、同・交通機動隊の調べによると、事件は7日の午前0時20分ごろに発生している。秋田市大町付近の飲食店駐車場の出口近くで秋田署員が飲酒運転の取り締まりを行なっていたところ、停止命令を無視した軽自動車が逃走。待機していた交通機動隊のパトカーがこれを追跡した。

パトカーは赤色灯とサイレンを使用した状態で追跡を行ったが、軽自動車は赤信号や一時停止の標識などをことごとく無視して逃走を続けた。パトカーを運転する45歳の隊員は秋田市八橋本町の市道の袋小路部分に軽自動車を誘導するように追い続け、軽自動車は数分後に進路を遮られて立ち往生した。

パトカーに乗っていた隊員2人が軽自動車に歩み寄ろうとしたところ、軽自動車はその場で方向を転換。制止をする隊員めがけて走り出した。隊員はとっさにクルマを避けたが、腕が車体に当たってその場で転倒。両腕を打撲する全治2週間の軽傷を負った。軽自動車はそのままパトカーにも体当たりを行ない、進路をこじ開けて逃走した。

しかし、逃走中にナンバーの記録を行っていたため、クルマの所有者が男鹿市に住む35歳の男であることをすでに突き止めていた。警察では午前3時30分に男の自宅を訪れ、任意出頭を求め、取り調べを続けていたところ、同日の午前10時までに犯行を認めたため、午前11時45分に公務執行妨害容疑で逮捕している。

取り調べに対し、この男は「酒に酔っているのはわかっていたから、高い罰金を払わされるのが嫌で逃げた」などと供述しているという。秋田県警では「Uターンして警官をはねて逃走するという行為は非常に悪質」と怒り心頭だ。

男は罰金を払うのが嫌で逃げたというが、今回の事件では前科も付くことになることは確実とみられる。

《石田真一》

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