日産は、英サンダーランド工場の約5000人の労働者向けの年金基金の穴埋めとして、5年に渡り5000万ポンド(95億万円)の資金を投入する、と発表した。
これまで労働組合に提案してきた3000万ポンド(57億円)の投入から、さらに2000万ポンドを上乗せしているが、この提案で妥結するかは微妙。
同基金は、すでに1億2100万ポンド(230億円)の不足が見込まれている。今回の5000万ポンドを投入する計画では、不足分の7100万ポンド(135億円)を補うために、年金の支給開始年齢を、従来よりも3年半遅くすることがセットで提案されている。
これは、これまでの年金の支給開始を5年遅らせる提案よりも、ずっと前進しているものの、それでも労働組合からの承認が得られる見通しは立っていない。