過去に摘発歴があるのに見過ごされ…JRバス飲酒運転

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大阪行きの路線高速バスに乗務していた32歳の運転手が飲酒運転の現行犯で逮捕された事件について、ジェイアールバス関東は18日に会見を開き、問題の運転手が2001年に自分の所有するクルマを運転中、飲酒運転の摘発を受けていたことを明らかにした。この事実を、運転手が所属する同社・宇都宮支店は今月上旬に把握していたが、本社への報告はなされていなかった。

ジェイアールバス関東によると、今回逮捕された32歳の運転手は2001年2月、業務終了後に自己所有のクルマを運転して帰宅する際、栃木県警から飲酒運転で摘発され、30日間の免許停止処分(短縮講習を受けたため、実際の停止期間は1日)を受けていた。だが、運転手はこの事実を会社には報告していなかったため、宇都宮支店の運行管理者も運転手に対して通常の乗務を命じていた。

この運転手に飲酒運転の摘発歴があることを会社側が把握したのは今月12日で、同社が行っていた安全総点検の一環として自動車安全運転センターが発行する運転記録証明書を提出させたところ、その記載があった。しかし、本社への通報はさらに2日を要し、今月14日になってようやく本社の担当者の元へ報告書が届けられたという。

過去に交通違反での摘発歴がある運転手をピックアップして、項目ごとに要注意者としてリストアップすることが目的だったが、その作業には着手できておらず、運転手の飲酒癖を見逃してしまったようだ。

《石田真一》

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