JRバス関東の飲酒事件---対策に頭を悩ます国交省

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ジェイアールバス関東の運転手が起こした飲酒運転事件に対し、運輸業界を所管する国土交通省は「いったい、業界はどうなっているのか」(自動車交通局)と嘆きとも怒りともとれる思いでいる。

同省は昨年、同様の酒気帯び運転が相次いだこともあり、バス業界に対して3回も通達を出し、再発防止策を求め続けてきた。今後、バス会社への規制強化を望む声も出そうだが、国交省では「飲酒運転は明らかに法律違反。そんなことは子供でも知っていることだ」と、対策の難しさを表現する。

この裏には「2種免許を持っているプロドライバーなら飲酒運転の怖さを充分知っているだろうし、それでもルール違反を犯す運転手が出るなら、バス会社が徹底的に排除すべき。なんで、そんなことまで国が面倒を見なくてはならないのか」という戸惑いがある。

もちろん、運行管理の落ち度という側面もあるが、そもそも会社側が問題の運転手の免停を把握し、乗務から外すなりしていれば、乗客の命が危険にさらされることはなかったはず。国交省としては、世論の高まりを受けて何らかの対策をとらざるをえない状況だが、「運転手全員をいちいち犯罪者のように調べるのも難しいし…」と、“抜本的な対策”に頭を悩ませている。

《編集部》

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