JRバス飲酒運転に気づいた乗客、一部に留まる

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速で路線高速バスを飲酒運転して現行犯逮捕された問題で、乗客の大半が「飲酒運転していることには気がつかなかった」と答えていたことを明らかにした。

静岡県警・高速隊の調べによると、「挙動のおかしいバスがいる」との通報を受け、浜松インターチェンジ付近から捜索を開始した同隊のパトカーが問題のバスを発見した際、バスは小刻みな蛇行を繰り返すなど“明らかにおかしい状態”だったという。警察官はバスが浜名湖サービスエリアに停止した後、運転手に対して職務質問とアルコール検知を行おうとしたが、バスに乗り込んだ警官に飲酒運転の可能性を指摘した乗客は36人中わずか数人で、大半の乗客は運転手の逮捕後にバスを降ろされた際、警察官から飲酒運転の事実を知らされ、その段階で初めて異常に気がついたらしい。

警察に対して「異常には気がついていた」と証言した乗客の話によると、バスの挙動がおかしくなったのは最初に休憩した足柄サービスエリアを出発して20分ほど経った頃で、蛇行運転が始まったのは静岡県内に入ってから。それ以前はごく普通の挙動だったため、数人の乗客の間で「何かおかしいのでは?」という話になり、そのうちの1人がカーテンで締め切られていた運転席に行って、運転手に「飲酒運転していませんよね?」と質問した。ところが運転手は「そんなわけがない」と返答。再び運転を続けた。この乗客は運転席のある1階が何となく酒臭いことにも気がついたが、1階部分にいた他の乗客が飲酒していたかもしれないと思い、その後の追及をあきらめたとしている。

また、別の乗客は「浜名湖サービスエリアで休憩を取るという内容の放送を行った際、アナウンスを行う運転手の話し方がおかしかった」とも証言しており、確実にその兆候は現れていたと考えられる。だが、大半の乗客は当時も睡眠するなどしており、明確に異常を感じることは無かったようだ。

《石田真一》

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