小学生が運転する電気自動車が暴走

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小学生が運転する電気自動車が暴走
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20日午後、東京都千代田区にある文部科学省の敷地内で体験乗車に使われていた電気自動車が暴走し、駐車されていたクルマ2台に衝突するという事故が起きた。運転していた9歳の男児が軽傷を負ったほか、運転の補助をしていた専門学校の48歳男性職員が転倒した際に腰を打ち、骨の一部を折る重傷を負った。

警視庁・麹町署の調べによると、事故が起きたのは20日の午後3時50分ごろだという。「子ども霞が関見学デー」の一環として千代田区霞が関にある文部科学省の中庭で開かれていた電気自動車の体験乗車コーナー「環境にやさしい電気自動車に乗ってみよう!」で、9歳の男児が運転する電気自動車が急発進。

運転の補助を行っていた専門学校の男性職員を乗せたまま約10m走行し、駐車していた別のクルマに衝突して停止した。この事故で運転していた男児が足に軽い打撲を負い、衝突の際に振り落とされた男性職員が腰骨の一部を折る重傷を負った。

電気自動車は振り落とされた男性職員が勤務する専門学校が所有するもので、普段は学生の実習用として使われているオリジナルモデル。普段は30km/h程度の速度が出る設定となっているが、この日は小学生が運転し、しかも短距離を走ることから10km/h以上の速度が出ないように調節していた。

しかし、男児がアクセルを踏み込んだ直後、この電気自動車は25km/h程度まで急加速し、そのまま前方に向かって突き進んでいったという。

警察では男性職員から事故の経緯を詳しく聞くほか、スピードリミッターの調整をどのように行っていたのかについても関係者から聴取を進めていくとしている。

「子ども霞が関見学デー」は21日も開催されるが、電気自動車の体験コーナーは「安全上の確認ができない」として中止が決まっている。

《石田真一》

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