返すのが面倒だし、使い続けてもいいじゃん---呆れた中古車販売店

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警視庁は21日、今年6月に仮ナンバーを装着した不審車両を追跡していたパトカーが走行妨害に遭い、事故を誘発されたことを発端として行っていた強制捜査で、この仮ナンバーを不正に使用していた中古車販売店を経営する32歳の男を道路運送車両法違反容疑で逮捕した。会社内からはこの不審車両に装着されていた仮ナンバーだけではなく、他にも数枚の仮ナンバーが発見されている。

警視庁・交通捜査課の調べによると、この中古車販売店に勤務する複数の従業員は八王子市役所に対して「車検を取りに行く」などの理由を掲げ、昨年6月から今年6月の間に合計4組の仮ナンバーを3〜5日間の期限付きで借り出していたものの、その後これを一切返却せず、自社のクルマに使いまわしていた疑いが持たれている。

このうち1台は今年6月にパトカーとのカーチェイスを行ない、高速度から急ブレーキを使用するなどして事故を誘発するような行為を行い、これを回避しようとしたパトカーが街路樹に激突して警察官2人が重軽傷を負うなど、かなり悪質な行為も行っていた。

21日に行われた家宅捜索では4組の仮ナンバー全てが発見されており、道路運送車両法(仮ナンバーの返納義務)違反容疑で中古車販売店を経営する32歳の男と店員の合わせて5人が逮捕されている。

警察の調べに対し、経営者の男は「使用する度に借り出すのも、返すのも面倒でずっと使っていた」と供述。従業員の1人も「何度も使っているし、使うたびに申請するのが面倒。仲間内では“返さなくてもいいよな”ということで話がまとまっていた」などと話しているという。

警察では5人を追及し、6月にパトカー事故を誘発した運転者は誰なのかの特定を急ぐ方針だが、事故当時に1人が一時意識不明の重体となつていたことから、公務執行妨害や業務上過失傷害ではなく、殺人未遂容疑を適用するという姿勢を崩していない。

《石田真一》

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