推定アルコール量で懲戒免職---逃げたことが問題

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大阪府教育委員会は26日、飲酒運転の発覚を恐れ、警察の検問から逃れようとして一方通行を逆走した府立高校に勤務する50歳の男性教諭を同日付けで懲戒免職処分としたことを明らかにした。

飲酒運転に絡む摘発は受けていないが、府教委では「摘発を逃れようとして、さらなる違反を重ねたことも問題」としている。

府教委によると、この男性教諭は今年6月26日の夜、勤務終了後に同僚と酒を飲んだ後に中国自動車道を通って兵庫県内にある自宅に帰宅しようとした。

その際、兵庫県警が飲酒運転取り締まりの検問を行っていたことに気づき、一方通行となっているインターチェンジ出口の道路を逆走、高速道路に戻るようにして逃走した。パトカーが追跡を試みたが、すぐに見失ったという。

しかし、取り締まりを行なっていた警察官がナンバープレートを目視していたため、これを元に所有者がこの男性教諭であることを割り出し、翌日になってから警察への出頭を求めた。教諭は出頭して事情聴取も受けたが、逃走当時のアルコール量が推測できなかったため、道路交通法違反(一方通行の逆走)で反則金を科した。

男性教諭は事態を学校に報告したが、その報告を校長から受けた府教委では当日この教諭と共に飲酒していた同僚教諭から校長を通じる形で事情聴取を行ない、当日のアルコール摂取量を推定することにした。

その結果、ビール中ジョッキ3杯、日本酒3合など、酒気帯び運転とみなされるアルコール量を摂取したことが判明したため、「警察の取り締まりは免れたが、飲酒運転の事実は覆らない」と断定し、この教諭を懲戒免職処分することを決めた。

推定量で懲戒免職が決まるのは異例だが、府教委では「取り締まりから逃げるという行為も問題だし、さらなね違反を重ねたことも問題。逃げること自体がやましいことをしているという現われだ」と強気の構えを見せている。

《石田真一》

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