【新聞ウォッチ】読売の「トヨタ・日生包括提携」のニュース価値

モータースポーツ/エンタメ 出版物

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年8月27日付

●万景峰号が出港、「帰港後に不備是正」命令、9時間遅れ(読売・1面)

●トヨタ・日生包括提携、顧客基盤拡大へ強者連合(読売1・8面)

●三菱ふそう、大型で初新排ガス規制適合トラック(読売・8面)

●追突シーマせん、日産「シーマ」一部改良(読売・11面)

●中古査定、透明化進む、自動車・住宅、「相場観」形成取引活発化に(朝日・13面)

●トヨタとホンダ国内販売減らす、7月や自動車大手実績(朝日・13面)

●ダイムラークライスラー、7年ぶりに新型ワゴン発売(毎日・8面)

●日産、定昇廃止も、労組に提案へ、成果主義を強化(毎日・8面)

●都市対抗野球、苅田町(日産)岡崎市(三菱岡崎)一回戦快勝(毎日・22面)

●ITS使用の運行管理システム、軽自動車向けダイハツ初開発、業務用販売促進、価格は10万円以下(産経・9面)

●排ガス規制強化でトラック各社、新型投入フルスロットル、スス・NOx削減で競う(東京・9面)

●三菱ふそう、ハイブリッド路線バス、業界初、来春発売へ(東京・9面)

●働くということ、トヨタの家計カイゼン、会社任せの将来返上(日経・1面)

●奥田日本経団連会長に聞く、消費税率上げ不可避(日経・5面)

ひとくちコメント

日本生命保険グループとトヨタ自動車グループが包括提携したことが明らかになったと、きょうの読売が一面で大きく取り上げている。経済面には取材記者の署名入りで解説記事まで掲載している。なるほど、「顧客基盤拡大へ強者連合」というサブタイトルにもあるように、初めて読む読者にはニュース価値がなくはない。

だが、記事の内容をよく読むと、すでに先週の19日に日本生命が「トヨタ自動車系の金融サービス会社、トヨタファイナンシャルサービスなどと提携し、今年12月に『ニッセイ保険口座カード type one』を発行する」と発表した内容と大差がない。

翌20日には産経などが「保険契約者を対象に発行し、クレジットカード機能を持ち、買い物金額の1%が還元されるのが特徴。旅行キャンセル費用を補償するなど損害保険サービスも付く」と報じていた。

最大の発行部数を誇る読売が、1週間前の発表記事をアレンジして掲載するのは勝手だが、6カ国協議や万景峰号の話題よりも目立つように一面を飾るだけの記事かどうか……。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る