27日午後、大阪府和泉市で47歳の男が運転する軽自動車がクルマ4台と接触する事故を起こした後、和泉市役所の玄関に向けて突っ込むという事件が起きた。男は多量の睡眠薬を飲んだ状態でクルマの運転をしていたとみられ、当時は意識朦朧の状態だった。
大阪府警・和泉署の調べによると、事件が起こったのは27日の午後3時ごろだという。和泉市府中町にある和泉市役所から「軽自動車が玄関付近に突っ込んだ」という内容の110番通報が入った。
クルマは市役所玄関付近に設置されていた金属製の手すりなどを破壊。段差に進路を阻まれて止まった。
、警察官が現場に急行した際、軽自動車の運転席に座っていた47歳の男は意識が朦朧した状態でぐったりとしており、警官の質問にも答えられない状態だった。男は病院に収容されたが、多量の睡眠薬を飲んでおり、胃洗浄などの措置が取られた。
男が乗っていたクルマには多数の擦過痕があったが、市役所近くの路上でクルマ4台に対する当て逃げ事件が発生しており、警察ではこれらにも男が関与したものとみている。
男は最近になって自己破産の手続きを取っており、周囲に対して「死にたい」と漏らしていたようだ。警察では自殺を図ろうと睡眠薬を飲み、意識が朦朧としながらもクルマの運転を強行したものとみて、男の症状が回復した後に詳しい事情を聞く方針だという。