銀行員の機転に“おれおれ詐欺”敗れ去る

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秋田県警は27日、いわゆる“おれおれ詐欺”の被害を未然に防いだとして、秋田銀行で窓口係を担当する42歳の女性行員に感謝状を授与したことを明らかにした。

秋田県警・増田署によると、問題の事件は今月13日に発生したという。同日の午後1時ごろ、秋田銀行十文字支店に80歳の女性が訪れ、窓口係を担当していた女性行員に対して「東京に住む孫が交通事故に遭った。すぐに送金して欲しい」と、70万円あまりが入った預金通帳を差し出した。

この女性が話す「孫が交通事故」という言葉に不審を感じた行員は、同店の支店長代理に「おれおれ詐欺のような気がします」と相談。支店長代理もその可能性を感じた。

支店長代理が警察に連絡を取る間、この行員は女性に対して「お孫さんの声でしたか?」と確認を取った。しかし、女性は「しばらく会っていないから孫の声だと確信できない。だけど久しぶりに掛かってきた電話だ。騙されてもいいからすぐに送ってくれ」と興奮した様子で伝えた。

行員は「今は振り込みもすぐにできます、確認を取ってからにしましょう」と諭し、警察が行う確認を待った。

警察が親族を通して確認した結果、東京にいる孫は交通事故に巻き込まれていないことが判明。電話を掛けてきたの孫を名乗る人物は偽物とわかった。結局、この女性は現金を騙し取られずに済んだ。

警察では「行員の機転に助けられた。早い段階で異常に気づき、その後の連絡も徹底されていた」と絶賛。この行員に感謝状を贈っている。

《石田真一》

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