ジェイアールバス関東は28日、同社の宇都宮支店が営業中の路線高速バスを飲酒運転して問題について、これまでは運転手任せにしていたアルコール検査ついて、原則として運行管理者や支店長立会いの元で行うなど数項目の再発防止策を発表した。
同社によると、今月18日に東名高速で飲酒運転した運転手が点呼を行った東京支店内に設置された防犯カメラの映像をチェックしたところ、運転手は義務付けられていたアルコール検査を行わず、置かれたアルコール検知機の横をそのまま素通りして運行管理者の元に進んでいた。
アルコール検知機は運行管理者の目が届かない位置にあり、運転手の自主性に一任しているため、チェックが行われていないことにも気づかなかった。
同社ではこれを問題視し、今後はアルコール検知機を運行管理者のデスクに置き、支店から出発する際と、仕事を終えて支店に戻った際の二度、運行管理者や支店長などの管理者の目前で検査を実施するという新たな方針を決めた。21日からすでに実施しているという。
また、個人面談などを行なうとともに、同僚からの聴取で風評を把握し、飲酒要注意者のリストアップを進めていき、問題が生じる可能性が高い場合には乗務から外すなどの措置を取るとしている。