孫の会話から浮かび上がったひき逃犯人

自動車 社会 社会

警視庁は2日、盗難バイクを乗り回し、70歳の女性をひき逃げして死亡させた16歳の少年を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

事故翌日にヘリコプターで目撃情報の提供を呼びかけた結果、現場の近くに住む男性が「孫の友人が事故を起こしたらしい」という情報提供があり、スピード逮捕につながった。

警視庁・竹の塚署の調べによると、この事故は8月31日の午後6時40分ごろに発生している。東京都足立区竹の塚2丁目付近の区道交差点で、青信号で横断歩道を渡っていた70歳の女性が、信号無視をして交差点に進入してきた原付バイクにはねられた。

バイクに乗っていた若い男も転倒したが、すぐにその場から逃走した。女性は病院に収容されたが、事故から8時間後の9月1日未明に脳挫傷などが原因で死亡している。

警察はひき逃げ死亡事故と断定。現場上空にヘリコプターを飛ばすなどして、空からも情報提供を呼びかけた。この結果、現場近くに住む64歳の男性が警察に対して「孫の友人が事故を起こしたまま逃げたらしい。電話でそういう話をしているのを聞いた」と情報提供を行った。

警察では1日夜にこの孫を呼び出し、さらに事情を聞いたところ、「友人がバイクを乗り回しているときに人とぶつかったらしい。たいしたことないからそのまま立ち去ったと聞かされた」と証言。

警察ではこの証言を元に16歳の少年を割り出し、事情を聞いたところ、容疑を認めたために逮捕した。

調べに対して少年は「盗んだバイクだったし、無免許だから逃げた。スピードも出ていないし、たいしたことは無いと思った」と供述したが、その「たいしたことはない」というのは自分自身のことだったらしく、ひいた女性が死亡したことを聞かされると驚いた様子だったという。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る