ひき逃げ車を処分した男、裁判で争わず

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車上荒らし犯の逃走を防ごうと駐車場出口に立ちはだかった26歳の男性をひき逃げして死亡させたという事件で、主犯の男と共謀して事故を起こしたクルマを処分し、証拠隠滅罪に問われた59歳の男に対する初公判が1日、神戸地裁姫路支部で開かれた。

この事件は2001年12月14日、兵庫県姫路市内のファミリーレストラン駐車場で発生している。交際していた女性のクルマを物色する車上荒らし犯を発見した当時26歳の男性が、犯人グループの乗ったクルマの逃走を阻止しようとしたところ、クルマはそれを無視するように加速。男性をひき逃げして走り去った。男性は頭などを強く打ち、死亡している。

主犯格の男は親類である被告に容疑車両の処分を依頼。被告はこれを受けて岡山県内の空き地に容疑車両を隠すようにして放置し、事件から4カ月後の2002年3月、自動車解体業の男に処分させていた。

神戸地裁で1日に開かれた初公判で、被告は容疑事実を全面的に認めており、争う姿勢を見せなかった。このため、同日中に論告求刑がなされ、検察側は懲役1年6カ月を求めて結審した。

判決は今月22日に言い渡される予定となっている。

《石田真一》

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