香川県警は3日、盗難されたクルマを売買していたとして、売った側の31歳の男を盗品等処分斡旋容疑で、買った側の55歳の男を盗品等有償譲り受けの容疑でそれぞれ2日までに逮捕したことを明らかにした。調べに対して両容疑者は「盗品だとは知らなかった。騙された」などと主張しているという。
香川県警・丸亀署の調べによると、31歳の男は今年1月下旬、知人から「クルマを転売してほしい」と依頼され、55歳の男に数十万円で売り渡していた疑いが持たれている。
警察に対して今年4月、55歳の男が盗難車に乗っているとの情報が寄せられたことから内偵捜査を続けていたところ、このクルマが1998年4月に長野県内の自動車販売店から盗まれた高級乗用車(当時の時価500万円相当)とわかった。
このため警察では買った側の男をまず逮捕、その後に売り渡した側の男を逮捕した。だが、調べに対しては2人とも「盗難車とは知らなかった」と強固に主張。さらには2人ともが「騙された」として、売った側の男は転売を持ちかけた知人を、買った側の男は売った男を罵っているという。
問題のクルマが盗まれたのが5年前であることから、警察では今回の発覚以前に他の所有者の間を転々としていた可能性もあるとして、売った側の男に転売を依頼した別の男の行方を捜している。