大阪府警は8日、警察署内に保管されていた盗難車を盗み出したとして、34歳の男を窃盗容疑で逮捕した。警察では署内から盗んだ容疑だけではなく、元の所有者から盗み出した容疑についても調べを進めていく方針だ。
大阪府警・茨木署の調べによると、この男は今年7月17日の早朝、茨木署内の駐車場に侵入。前日に駐車違反でレッカー移動した後、盗難車と発覚したことからワイヤーロープで結束して保管中だった乗用車に合鍵を使って乗り込み、そのまま運転して逃走した疑いが持たれている。
後の調べから34歳になる男の存在が浮上。この男が警察に侵入し、クルマを持ち出した可能性が高くなったとして調べを進めていた。
逮捕された男は警察の調べに対し、「車内に服を残しておいたので名前がわかってしまうと思い、クルマを奪還した」と供述しているが、今年5月に元の所有者から盗みだしたことについては全面的に否定し、「知らない男から購入した」と話しているという。
警察では「盗難車と知らなかったというのなら、どうして車内に服を残したことが奪還の理由になったのか」など、いくつかの不審な点があるとして、男を厳しく追及していく。