阪神優勝で“必ず起きる”---大阪府警の冷静な予測

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大阪府警は8日、近づく阪神タイガースのセントラルリーグ優勝に控え、マジックナンバーが「2」になった段階で市民の騒乱に備えた警備本部を設置することを明らかにした。

以前から懸念されている道頓堀川への飛び込みだけではなく、歓喜した市民が大阪市中心部の主要幹線道を埋め尽くし、事実上封鎖するなどの事態発生も予測している。

阪神が前回優勝した1985年には、歓喜した一部のファンやこれに便乗した暴走族グループが御堂筋などの主要幹線道を封鎖するようにして暴れまわり、一部が暴徒化した。大阪府警ではこの教訓を基に「今回も同様の騒乱は発生する。しないわけがない」と極めて冷静に予測。

昨年のサッカー・ワールドカップでの日本勝利後に若者らが道頓堀川に飛び込むというパフォーマンスは「禁止を呼びかけているが、100〜200人は飛び込む可能性が高い」としている。

また、阪神百貨店があり、阪神電鉄の基点でもある梅田(JR大阪)駅周辺でも一定の騒乱は起こりうると考えており、府警では「一部の熱烈なファンが騒乱を起こし、それが一般に波及して歯止めの掛からない騒ぎに発展する」というプロセスを予想。これに基づいた警備計画の策定を急いでいる。

大阪府警では大阪市内の12署に警備本部を設置。周辺からの応援も要請し、道頓堀の戎橋付近を中心に300人、梅田駅周辺に200人の警察官を配置。あまりに悪質とされる騒乱を起こした場合には検挙も辞さない構えだ。

警察では「阪神が優勝してうれしいのは理解できるが、それを理由とした騒乱で祝賀ムードに水を差すことだけは勘弁して欲しい。星野監督も阪神の選手も絶対に許さないだろう」とコメントしている。

《石田真一》

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