埼玉県警は7日、クルマの緊急脱出用ガラス破壊ツールを使い、判明しているだけで380件以上の車上荒らしを繰り返してきた25歳と26歳の男2人を窃盗容疑で6日までに再逮捕した。推定被害金額は約500万円相当ではないかとみられている。
埼玉県警・捜査三課、同・春日部署の調べによると、この男らは今年5月24日の未明、春日部市内の駐車場に止めてあったクルマの窓ガラスを割り、車内の物色を行なっているところを警戒中の警察官に発見され、窃盗の現行犯で逮捕された。
その後の調べで2人はレンタカーを使い、装備されたカーナビでインターチェンジに近い住宅地を探し出し、現地で二手に別れて犯行に及んでいた。一カ所で目に付いたクルマを根こそぎ襲うという手口のために被害件数は非常に多く、今年1月から逮捕される5月下旬までの間、約400台のクルマを襲撃。現金約243万円を含む、総額524万円程度の被害を出していた。
2人は余罪を全て自供しており、それが今回の再逮捕につながった。取り調べに対しては「インターチェンジに近い場所で盗みを行い、そのまま逃走するという手口は意外に発覚しにくいとわかってやっていた」などと供述しているようだ。