マイナス30度で世界カバー---ホンダの『FCスタック』

エコカー 燃費
マイナス30度で世界カバー---ホンダの『FCスタック』
マイナス30度で世界カバー---ホンダの『FCスタック』 全 3 枚 拡大写真

マイナス20度Cで始動できる次世代型の燃料電池スタック『ホンダFCスタック』を10日発表した本田技術研究所の川口祐治上席研究員は、低温での始動性能について「最終的にはマイナス30度Cまでを目標にしている」と、明らかにした。同20度Cという新開発の技術で、米国のニューヨークなど北半球の主要都市をカバーできるという。

【画像全3枚】

川口研究員は、同30度Cを実現すれば、「ほぼ全世界の自動車マーケットをカバーできる」と指摘、一段の性能アップを目指す方針を示した。新スタックを搭載した『FCX』は、すでに2台が公道試験に入っており、国内では北海道、米国では東部などの寒冷地でも試験する計画だ。

一方、新スタックを搭載した車両の市販について、川口研究員は「車両トータルとしての熟成が必要であり、しばらく時間がかかる。まずは信頼性を確保したい」と述べ、少なくとも今年の冬の試験が必要との考えを表明した。また、加美陽三主席研究員は「市販はコスト割れなので、いつ新スタックを搭載するかはトップの判断次第」と語った。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. ダイハツがブランド総合で首位、『ロッキー』が小型SUV部門を制す…JDパワーの新車初期品質調査
  3. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る