【東京ショー2003出品車】ロータリーと水素は相性がよい!?…マツダ

自動車 ニューモデル モーターショー
【東京ショー2003出品車】ロータリーと水素は相性がよい!?…マツダ
【東京ショー2003出品車】ロータリーと水素は相性がよい!?…マツダ 全 4 枚 拡大写真

マツダは、『RX-8』に搭載しているRENESISエンジンをベースにした水素ロータリーエンジンを公開した。水素ロータリーの開発は10年以上行なっているが、今回のものは市販のRX-8にわずか70kgのパーツを装着しただけで済み、燃料も水素だけでなく通常のガソリンも切り替えて利用できるバイフューエル。

燃焼室内への燃料供給は、2機の水素インジェクターによる直噴方式。ロータリーはレシプロエンジンに比べ、燃焼行程と吸気行程が別となるため、噴射場所が高温になることもない。そのため、水素インジェクターを容易に設置でき、そのスペースに余裕があるという。

また、水素の希薄燃焼をより効率的に行なうため電動アシスト付きのターボチャージャーを装備した。これは発進時などタービンが回らない領域でもモーターによってタービンを回し、過給状態を実現するもの。高回転域では排気による過給が可能なため、低域から高域まで良い燃焼状態を可能にするのだという。さらに、この水素ロータリーはアイドルストップと発進時の電動アシスト機能がついたハイブリッド構成となっている。

いいことばかりのようだが、このエンジンの問題は航行距離などの性能。トランクルームいっぱいに設置された容量74リットルの高圧水素タンクでは約50kmほどしか走れないという。出力もガソリン走行時の154kW(210PS)に比べ、水素使用時は81kW(110PS)。トルクも222Nmに対して120Nmと半分近くまで減少している。

《正田拓也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. 地面が光る「埋込型信号」が日本初導入、「横断歩道がわかりやすくなった」効果に期待
  5. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る