【東京ショー2003出品車】三菱『SE-RO』---3つの新しい価値

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【東京ショー2003出品車】三菱『SE-RO』---3つの新しい価値
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『i』と並んで新開発の軽プラットフォームを活用して作られたコンセプトモデルが、ワンボックスの『SE-RO』(セロ)だ。名前の由来はSecret Room(秘密の部屋)。少年時代の思い出にある“秘密基地”をイメージし、その中で自分だけの時間を過ごすという、プライベート空間の提供がメインテーマだ。

アウターパネルやピラーは、職人のハンドメイドによるアルミ製。塗装を施さず、地金をそのまま見せることで、航空機のような未来感を演出。フロント、リアは大胆な曲面で構成され、従来の軽ワンボックスとはまったく異なる印象を与えている。

スペースユーティリティも優れている。2560mmというロングホイールベースとミッドシップレイアウトを生かし、徹底的にフラットフロア化。さらに多彩なシートアレンジメントにより、停車時にはフロア面を自分の作業場のように自由に使うことができる。

SE-ROにはIT面でも新しい試みが盛り込まれている。「データ&インフォメーションサービスシステム」と呼ばれるシステムは、SE-ROのスタイリングを模した形のデタッチャブルヘッドユニット「M-PIC」、それとブルートゥースによって無線データリンクされる車載ユニット、6.5インチワイドモニターで構成される。M-PICには30GBのハードディスクが装備され、カーナビ用地図、MP3音楽データ、燃費、メンテナンス情報など、多種多様の情報を格納可能だ。

デザイン、スペース、情報通信の3点で新しい価値観を提供するSE-ROの注目度は高そうだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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