「今回発売する『DR200』シリーズではハードウェアの変更で大幅な機能アップを図るのではなく、日々の使い勝手の向上をソフトウェアバージョンアップで成し遂げました」と、楽ナビのソフト開発を担当したパイオニア・モーバイルエンタテイメントカンパニーの矢野健一郎さんは説明する。
一例を上げるなら「お好み周辺検索」の使い勝手向上がこれに当たる。これまではメニューからいくつかの階層を辿らなくてはいけなかった。これが今回のバージョンアップではワード(読み)登録で音声操作が出来るようになっている。読み方は何でも自由に設定できるので「よく探す場所(よくさがすばしょ)」とか「開けゴマ(ひらけごま)」でもOK。
また、意外に多いのが出先で有料駐車場を探すということだが、DR200シリーズではクルマのサイズなどをあらかじめ登録し、利用できる駐車場のみを表示させる「車両情報考慮周辺駐車場検索機能」がプラスされた。これもHDDサイバーナビ譲りの機能のひとつだ。
この他にも操作の途中、その操作のヒントをポップアップ表示する「ヒントポップアップ」の項目数を16から26項目に拡大したり、ロゴマークの表示設定を簡単にしたりと、改善点は多岐に及ぶ。そのどれもが「これがあったのに…」と思っていたものばかり。
ユーザーからも要望も多かったらしいが、それをバージョンアップ時に取り入れ、操作性の向上を確実に図るという姿勢は評価したい。