今回の東京ショーでは、市販直前のクルマに多少の味付けをして、コンセプトカーだと主張するモデルがいくつか展示されている。これが次期『クラウン』であることは間違いないだろう『クラウン・コンセプト』はその最有力だが、日産『フウガ』も次期『セドリック/グロリア』の提案モデルであることは間違いないだろう。
かつてトヨタと日産はクラウンとセドリック/グロリアで壮絶な高級車戦争を繰り広げてきた。両社ともさらにその上のクラス、最上級車の『セルシオ』と『シーマ』に主戦場が移動してから、この2車の争いはほとんど目立たなくなった。
しかし、セルシオのレクサスブランド移行により、トヨタは再びクラウンを表舞台に引っ張り出そうとしている。高級車と呼ばれるにふさわしい様々なアイテムを搭載して。もちろん日産としては黙っているわけにはいかない。セドリック/グロリアを同じタイミングで発売し、真っ向勝負を挑むはずだ。
そこで今回のショーに合わせて発表されたのがフウガ。エンジンなどの性能に関してはまだまだ未知数の部分が多いものの、カーナビ戦争ではどうやらフウガがリードすることになりそう。
フウガのナビ用モニターはセンターコンソールの最上位に位置する8インチサイズ。対するクラウン・コンセプトは他のトヨタ車でもみられる7インチクラス。フウガのナビの操作ボタンは大きいが、クラウン・コンセプトのそれは従来車とあまり変わらない。