ホンダの福井威夫社長は、22日のプレスブリィーフィングで東京・六本木にデザイン部門の分室「東京スタジオ」を開設したことを明らかにした。本田技術研究所の和光研究所にあるデザイン部隊の出先となるもので、国内外のデザイナー約15人がここでの活動を始めたという。
都心部にスタジオを開設したのは、「燃料電池車など新しい時代のデザインを見据え、国籍や職種を超えた人々との交流を行ってもらう」（福井社長）狙いだ。ホンダは2004年9月までに本社機能の一部を和光市に移転する方針を打ち出しているが、デザイン部門は逆に「都心進出」を図った。
都市空間のなかで最新のトレンドに触れ、自由な発想につなげるのも狙い。福井社長は「近い将来に、東京スタジオ生まれの提案をお届けしたい」と、新拠点での成果を期待している。
