高速道を半額にして国道の渋滞緩和---富山で実験

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高速道を半額にして国道の渋滞緩和---富山で実験
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国土交通省・北陸地方整備局や富山県などの地方自治体で構成される北陸自動車道料金割引実験推進協議会は4日、同自動車道の滑川インターチェンジ(IC)〜朝日IC間で通行料金を約半額にして車両を誘導させることで、国道8号線の渋滞を緩和させるという社会実験「滑川〜朝日快速大作戦」をスタートさせた。

これは北陸自動車道の滑川IC〜魚津IC〜黒部IC〜朝日IC間で通行料金を11月24日までの全時間帯で半額にし、国道8号線の同区間を通行するクルマを高速道路に誘導することで全体の交通量を減少させ、それによって渋滞を緩和するという社会実験。

この区間には河川が多く、隣の町や市へ移動するにも橋を通行する必要がある。道路自体の拡幅を出来ても車線の少ない橋がボトルネックとなるケースが多く、このため朝夕のラッシュ時には渋滞が発生する。しかも、橋は1カ所だけではないため、同時多発的に数カ所での渋滞が起き、これによって交通の流れが緩慢になるという問題もあった。

この社会実験では、街から街へ比較的長い距離を移動するクルマを高速道路に誘導し、こうしたボトルネック区間の交通量を減らすことが狙い。長距離移動するクルマを高速道路へ移し、短距離移動するクルマのみを走らせれば渋滞が緩和できるのではないかと予想する。

対象となるクルマは普通車と軽自動車だが、ETC搭載車に限っては大型を含む全車種となる。料金はほぼ半額となり、滑川IC〜朝日IC間が普通車で450円(通常850円)、各ICの相互間では200円(同350〜400円)となっている。

実施初日となる4日には、普段よりも多くのクルマが高速道路を利用したことが確認されたという。

《石田真一》

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