【メキシコFTA自動車交渉】不成立なら日産、ホンダ以外は締め出し

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【メキシコFTA自動車交渉】不成立なら日産、ホンダ以外は締め出し
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FTA交渉を進めているメキシコの日本車に対する関税は現在、乗用車が30%、商用車が23%。日本は1978年に自動車関税は全廃している。

こうしたなか、日本からのメキシコ向け輸出は、2002年実績で2万1689台となっている。このうち約2万台は現地生産している日産自動車とホンダに対するゼロ関税割当による輸出。いわばメキシコへの投資による特恵関税だ。

一方で、メキシコ政府は来年から日本などFTA非締結国の自動車関税を50%に引き上げる方針を打ち出している。このため、FTAが成立しない場合は、現地生産している日産とホンダを除き、日本からのメキシコ輸出は完全に締め出し状態となる。

メキシコ市場では現地生産分を含む日本車が24%程度で最高のシェアをもっている。だが、すでにFTAを締結したEU(欧州連合)諸国からの輸入が急増中。昨年は11万台となり、シェアは今年にも日本車を抜く勢いとなっている。

日本メーカーではトヨタ自動車が、05年からピックアップトラック『タコマ』を現地生産する計画だったが、同社は最近になって04年末の生産開始に前倒ししている。FTA交渉が不調に終わった場合もにらみ、現地化を急ぐ狙いだ。

《池原照雄》

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