5日未明、大阪市西成区内の市道で、道路右側に路上駐車しようとしていた軽自動車のドライバーに警察官が職務質問を行おうとしたところ、このクルマが制止を振り切って逃走。その後、これを追跡していたパトカーに追突事故を誘発させ、1台を小破させた。クルマは盗難車とみられるが、そのまま逃走している。
大阪府警・西成署の調べによると、事件が起きたのは5日の午前0時30分ごろだという。大阪市西成区萩之茶屋1丁目付近の市道で、道路右側に路上駐車しようとしていた軽自動車を同署・地域課のパトカーが発見。クルマに対して制止を命じた。
ところが軽自動車は突然スピードを上げて逃走。パトカーはサイレンと赤色灯を使用した状態で追跡を開始した。軽自動車は西成区花園北1丁目にある国道43号との交差点まで逃走したが、前方が渋滞していたため急停車。その後にバックしてパトカーの前部に追突して強引に進路を作り、さらに逃走を続けた。
逃走開始から約10分後、今度は西成区萩之茶屋3丁目付近で急加速した後、急ブレーキを使ってパトカーとの衝突事故を誘発。止まりそこなったパトカーは軽自動車の後部に追突。前部を小破した。軽自動車はパトカーが停止したことを確認するとそのまま逃走し、姿を消した。
警察では公務執行妨害事件として、この軽自動車と、運転していた男の捜索を進めている。軽自動車は盗難車とみられており、所有者への確認などを急いでいる。