化学薬品900リットル、大阪市の水源ダムに流出

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6日深夜、奈良県山添村内の国道25号線(名阪国道)上り線で、トラック同士の追突事故が発生した。このうち、追突してきた側の8トントラックに積載されていた自動車用のさび止め塗料3600リットルのうち、約900リットルが隣接する川に流れ込んだ。塗料は14km下流にあるダムまで流出している。

奈良県警・天理署の調べによると、事故が起きたのは6日の午後11時30分ごろだという。山添村遅瀬付近の名阪国道上り線で、50歳の男性が運転する8トントラックが前方不注意から前を走る大型トラックの減速に気づかずに追突、横転した。

この弾みでトラックの荷台に積載されていた合計5本のドラム缶が路上に落下。栓が外れ、中身の自動車用さび止め塗料が流れ出した。合計の積載量は3600リットルだったが、このうち約900リットルが道路脇の側溝から名張川に流れ込み、さらに14km下流にある京都府南山城村の高山ダムのダム湖まで一部が流れ着いた。

流出した塗料は水溶性で毒性も薄いが、このダムは大阪市や奈良市、月ヶ瀬村などの水源となっており、同ダムを管理する水資源機構木津川ダム総合管理所では水質検査を実施するなどして、貯水への影響を調べている。

7日朝までの段階で水質に異変は見られず、ダムでは通常ペースでの放水を行っているが、今後異常が確認された場合には放水をストップする方針だ。

《石田真一》

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