沖縄県警は10日、酒に酔った状態でクルマを運転して追突事故を起こし、31歳の女性に軽傷を負わせたとして、宜野湾署の地域課に所属する22歳の巡査を道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕した。
調べに対してこの巡査は「前夜に飲んだ酒はもう抜けたと思っていた」などと供述しているという。
沖縄県警・那覇署の調べによると、追突事故は10日の午前9時ごろに発生している。那覇市安里付近の国道330号線で、乗用車が信号待ちをしていた軽自動車に追突した。この事故で軽自動車を運転していた31歳の女性が足首をねんざする軽傷を負っている。
追突してきたクルマは宜野湾署・地域課に所属する22歳の巡査が運転していたが、この巡査が酒臭いことに通報を受けて現場に駆けつけた警察官が気づき、アルコール検知を実施したところ、呼気1リットルあたり0.3ミリグラムのアルコールを検出。道交違反の現行犯で逮捕した。
この巡査は当日非番で、取り調べに対して前日の午後9時から約3時間、市内の居酒屋で同僚らと飲酒していたことを認めた。その後、この巡査は近くのコンビニエンスストア駐車場に止めたクルマの中で仮眠。朝になり、那覇市内の実家に戻る途中に事故を起こした。直接の事故原因はカーステレオを操作しようとした際の脇見とみられている。
巡査は「飲酒からだいぶ時間が経過しているし、酔いは醒めているものと思った」と供述していたというが、0.3ミリグラムの検出量は“ほろ酔い状態”だったといえる。
警察では「警察官が飲酒運転で交通事故を起こしたことは誠に申し訳なく、相手の方をはじめ、県民の皆さまに深くお詫び申し上げたい」とコメントしている。