また警察官を名乗る「おれおれ詐欺」

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奈良県警は15日、警察官であると身分を詐称して現金を要求する「おれおれ詐欺事件」が発生していたことを明らかにした。

クルマの修理代や治療費と称し、約180万円が騙し取られている。警察では「警察官が示談交渉に立ち会ったり、その補助をすることはない」と注意を呼びかけている。

奈良県警・奈良署の調べによると、事件が起きたのは15日の午後0時50分ごろだという。奈良市内に住む26歳の女性に対し、「奈良県警のナガオカ」と名乗る男から、「ご主人が交通事故を起こした」という内容の電話が掛かってきた。

男は応対した女性に対して「被害者側は相当に立腹しているが、治療費とクルマの修理代が貰えるならこの場で示談しても良いと言っている。示談が済めば逮捕はされない」などと言い、指定口座への現金振り込みを要求した。

女性は指示に従い、午後2時までに181万9000円を指定の口座に振り込んだ。その後、夫からの電話で詐欺にあったことに気づいて警察に通報。警察では銀行に指示してこの口座を凍結させたが、現金は東京都内のATM(現金自動預払機)から全額が振り込み直後に引き出されていたという。

警察ではいわゆる「おれおれ詐欺」の亜種と断定。警察官を名乗って現金の振込みを要求する事件は埼玉県内で発生しており、現金が引き出された場所も東京都内であることから、容疑者が関東方面から電話を掛けてきた可能性も高いとして、警視庁などとも連絡を取り合って現金を引き出した男の特定を急ぐ方針だ。

なお、警察では「警察官は示談交渉に加担したり、立ち会うことはない」として、同様の電話があっても信じないように注意を呼びかけている。

《石田真一》

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