【コタツで楽しむレースゲーム】肩の力を抜いて…タイトー『バトルギア3』

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【コタツで楽しむレースゲーム】肩の力を抜いて…タイトー『バトルギア3』
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『バトルギア3』といえば「ゲームセンターでプレイするもの」という印象が強い。自分のクルマを登録したキーを持ち、見知らぬ相手とアイコンタクトで対戦プレイに突入。仮想空間を舞台に“殺伐とした争い”を繰り広げた人もきっと多いだろう。

アーケード版でのクルマの挙動は本物に限りなく近く、実際のクルマを峠で振り回せるような人であれば、素直に「これ面白いっ!」といえるゲームだ。タイムを無視して広めのコーナーでドリフトを繰り返し、リプレイシーンでの挙動に酔いしれる(リプレイ酔い)する人もいた。

そんなバトルギア3がPS2版となって、今月25日から発売を開始した。ゲームシステムはアーケード版のそれをほぼ継承している。「弩級」や「超弩級」のコースをプレイした際に感じる道幅の狭さも再現されており、ゲームとしては楽しいのだが「何かが物足りない」という感じがする。それどころか妙な違和感さえ感じるのだ。

それが何なのかと改めて追究してみれば、このゲームの裏の特長でもあった「殺伐とした雰囲気」が無いのだ。ライバルとの争いに夢中になるという感覚がない。PS2で気軽に楽しめるようになったが、このゲームを特徴づけるものはそれによって消えた。

クルマの挙動についてもGT4を体験してしまった今となっては見劣りがする。アーケード版では可能だったクイックな操作ができないというのは正直辛い。

ただし、アーケード版をプレイしたことが無く、バトルギア3をPS2で初めてプレイするという方にはお勧めだ。ある意味、肩の力を抜いてゲームを楽しむことができる。

家庭に殺伐な雰囲気を持ち込んでも不和の原因になるだけだし、PS2版に先駆けてバージョンアップしたアーケード版と連携させる(客を減らさない)という意味では、それがベストの選択だったのかも。

《石田真一》

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