少女ひき逃げ死亡事故スピード逮捕---容疑者は全面否認

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栃木県佐野市内の県道脇にある空き地でひき逃げされたと思われる15歳少女の遺体が発見されたという事件について、栃木県警は25日、この空き地を日常的に駐車場代わりに使っていた30歳のトラック運転手が事故を起こした可能性が高いとして、業務上過失致死容疑で逮捕した。

男は「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。

栃木県警・佐野署の調べによると、この事故は24日の午後5時30分から午後6時の間に発生した疑いが高いとみられている。

24日の午後7時ごろ、佐野市内に住む15歳の少女の家族から「娘が学校から帰らない。友達の家に立ち寄ったが、そこは午後5時30分ごろ出ているらしい」との通報が警察に寄せられた。警察は30人体制で少女の捜索を行ったが、翌25日の午前7時25分ごろに少女は遺体で発見されている。

少女の遺体が発見された空き地では、少女が乗っていた自転車が大型車によって踏み潰されたような状態で転がっており、少女自身も胸部から腹部にかけて著しい損傷を負っていた。

死因は胸を強く圧迫されたことによる窒息だったことが司法解剖によって判明しており、死亡推定時刻も24日の午後5時30分から午後6時で、ほぼ即死だったと断定された。

少女が事故に遭った時間帯、この空き地には大型トラックが駐車されており、それは少女を捜索していた警察官も確認していた。

警察ではこのトラックが事故を起こした可能性が高く、さらには別の場所で事故を起こし、現場に遺体を放置した可能性もあるとして、このトラックを所有する30歳の男から任意で事情を聞くとともに、車両の検分を進めていた。

その結果、車体後部バンパーにあった擦過痕が自転車に残されたものと一致。そして少女の着衣に残されていたタイヤ痕についても容疑車両のものと一致した。

この結果、男が運転するトラックはバックで空き地に進入しようとした際、自転車で現場を通りかかった少女を跳ね飛ばし、後輪タイヤで胸部を踏みつけて死亡させた可能性が高くなった。少女はトラックの下敷きとなっていたため、発見が遅れたらしい。

取り調べに対し、男は「自転車に当たったという記憶がなく、事故自体が身に覚えのないこと」と容疑を全面的に否認している。警察では男からの聴取をさらに進めるとともに、車両の検分をさらに詳しく行う方針だ。

《石田真一》

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