03年は、映画「007」シリーズによるイメージアップ作戦を展開したアストンマーチン。今回は、同社にとっても13台目のカブリオレモデルとなる『DB9ボランテ』が登場した。
昨秋、独フランクフルトショーでデビューさせたDB9シリーズに、アストンマーチンは並々ならぬ期待をかけている。「アストンマーチン・レーシング」として、05年のルマン24時間耐久レースと、05年アメリカンルマンシリーズにフル参戦。フォード傘下・PAGグループのバックアップを受け、「アストン復活!」を強くアピールしていく。
その中にあって、「ボランテ」は、「クーペ」を安易にオープンボディ化した訳ではない。エレガントとスポーティ性について、片道17秒で開閉するフードを有する「ボランテ」だけを考慮してゼロから企画された。
心臓部に、6.0リットルV12エンジン 搭載。トランスミッションは6ATまたは6MTがあり、最高速度は300km/h以上。0-100km/h加速5秒を誇る俊足は、ブリヂストン・ポテンザ050A、235/40/19(前)、275/35/19(後)が保証する。
新設の英ゲイドン工場で、熟練工の「ハンドメイド」にて製造される。米国発売は04年9月。04年はDB9全体で2000台の生産目標をたてており、そのうちの50%がボランテになる。ちなみに米現地価格は16万8000ドル(約1850万円)也。