鹿児島でも雪は降る---列車と衝突

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23日午前、鹿児島県川内市で雪が積もった坂を登ることができず、そのまま後退するように滑り落ちた乗用車がJR鹿児島本線の踏切内に進入、脱輪して身動きが取れなくなって、通過してきた特急列車と衝突する事故があった。

乗用車を運転していた29歳の女性は車外に脱出しており、ケガは無かった。

鹿児島県警・川内署の調べによると、事故が起きたのは23日の午前8時ごろ。川内市小倉町付近の市道で、国道3号線に合流するために一時停止をしていた29歳女性の運転する乗用車が、積もった雪が原因で凍結した上り坂の路面でブレーキを保持していることができず、そのままゆっくりと後退し始めた。

女性はこの際、慌ててしまいブレーキから足を離してしまったが、そのことで後退する勢いに拍車が掛かり、乗用車はそのまま15mほど滑り落ちてJR鹿児島本線の踏切に突っ込んだ。この際、乗用車は脱輪し、身動きが取れなくなった。

女性はクルマを何とか踏切外に出そうとしたが、数分後に踏切が鳴り始めたために車外に退避。踏切の横で手を振るなどして非常事態をアピールしたが、西鹿児島発博多行き特急「つばめ4号」は急ブレーキが間に合わずクルマと衝突。そのまま約10m引きずってようやく止まった。

クルマを運転していた女性、特急列車の乗客約220人のいずれにもケガは無かったが、この事故で鹿児島本線は約1時間30分に渡って現場付近が不通となり、後続の特急列車など上下9本に最大で約2時間の遅れが出た。

現場付近では寒波の襲来によって前夜から雪が降っていたが、普段から温暖な気候の地域だけに女性のクルマは冬タイヤの装備はもちろん、チェーンも準備していなかった。警察では「夏タイヤで凍結路面を走行できると思った判断が事故につながった」とみている。

《石田真一》

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