タクシー運転手殺害の証拠はカーナビに

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愛知県警は24日、今月14日に起きた春日井市でのタクシー運転手刺殺事件について、タクシー運転手が殺害される前に最後の客を拾った場所が名古屋市中村区内の交差点だったことを明らかにした。

カーナビゲーションに残されていた走行軌跡メモリーから判明したという。

この事件は今月13日の深夜から未明に掛けて起きた。春日井市大泉寺町付近の市道に止まっていたタクシーの車内で、59歳の運転手が首を刃物で切られて殺害され、売上金などの現金を奪われていたというもの。

愛知県警・捜査一課、同・春日井署の調べによると、当初は14日未明に事件が起きたと判断された。しかし後の調べでタクシーが13日の午後11時には止まっていたことを目撃した人が現れた。運転手の遺体は発見当時に死後硬直が進んでいたことからも、警察では14日未明殺害説よりも、13日深夜殺害説の可能性が濃厚だとして捜査を進めてきた。

その結果、タクシーの運転日報に「名駅1丁目 春日井 22」という走り書きがあるメモが差し入れられていたことが判明した。さらに搭載されていたカーナビゲーションをメーカーに依頼して調べたところ、走行軌跡メモリーに名古屋駅西側の名古屋市中村区則武1丁目付近の交差点から、春日井市の現場までのルートが残されていることがわかった。

則武1丁目と名駅1丁目は、JR名古屋駅を挟んだ相対方向にあり、タクシー運転手は付近で客を拾った場合には走り書きしやすい「名駅」を選ぶ傾向にあるという。

このことから容疑者はJR名古屋駅付近から13日の午後10時ごろにタクシーに乗り、現場まで向かったことが確実となった。そして殺害された時刻が13日の深夜だったこともこれで裏付けられることになった。

警察では目撃者探しに全力を挙げるなどして、犯人の早期逮捕を目指すとしている。

《石田真一》

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