警察マニアが速度違反取り締まり!?

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栃木県警は24日、警察の捜査車両(覆面パトカー)に模したクルマを使って偽の摘発を行い、罰金と称して現金を騙し取ろうとした51歳の警察マニアの男を詐欺未遂の疑いで緊急逮捕した。

栃木県警・鹿沼署の調べによると、警察マニアの男による詐欺未遂事件が発生したのは24日の午後2時10分ごろ。埼玉県に住む46歳の男性が栃木県都賀町付近の東北自動車道下り線を走行していたところ、後方から接近してきた覆面パトカーに速度超過状態だったことを告げられた。

覆面パトカーから降りてきた男は、男性に対して「運転手さん、スピードの出し過ぎだよ。即免許取り消しだし、罰金50万円だね」と支払いを迫った。

しかし、男が交通違反キップを作成しようとはせず、いきなり罰金額を告げるというような言動に不審な点があることに男性は疑問を感じた。

男性は男に対して「罰金を支払うから付いて来て」と言い、一緒に鹿沼インターチェンジで高速道路を降りて、近くのコンビニエンスストア駐車場に入った。

ここで男性は「その罰金額にはやっぱり納得できない」などと反論。男と口論を行い、その隙に同乗していた妻が警察に通報した。

男は駆けつけた警察官の姿を見ると慌て始めたが、別の警察官が駐車場に止められていた覆面パトカーが偽物であることを確認。男は詐欺未遂の現行犯で緊急逮捕された。

男が乗っていたクルマは、刑事などが使用する捜査車両を模して作られており、運転席のダッシュボード上には赤色灯まで用意されていた。

男は警察マニアであることを認める供述をしているが、赤色灯を点灯させたクルマで前車に近づくなど、ある程度の計画性も見受けられるため、これまでに同様の詐欺事件を起こしてきた可能性が高いとして、男を厳しく追及し、余罪の解明に当たる方針だ。

《石田真一》

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