東京都がバスジャック想定の訓練を実施

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東京都は28日、「乗客20人が乗った路線バスが刃物と爆発物を持った男に乗っ取られた」と想定した対応訓練を実施した。

警察だけではなく、消防も参加。爆発物の処理や負傷者の搬送など、現実の事件に則した実践的訓練となった。

これは東京都、警視庁、東京消防庁などが共同で実施したもの。「乗客20人が乗った路線バスが刃物と爆発物を持った男に乗っ取られた」と想定し、実際に東京都交通局の路線バス車両に乗客役と犯人役を乗せた状態で行われた。

4年前に発生した西鉄バス事件以後に定められた手順に基づき、運転手が犯人に悟られないように非常ボタンを押し込み、車体後部に設置されたLED表示板に「SOS」の文字を表示させることから訓練がスタートした。

その後、警察官が犯人を説得。投降させた後に機動隊爆発物処理班が車内に仕掛けられた爆弾を取り外した。

また、これと並行し、緊急事態発生の通報手順や、関係各所への連絡。負傷者の救助・搬送訓練も実施されている。

東京都では今後も定期的に訓練を実施していきたいとしているが、今回の訓練では手際の良さが強調されすぎていた感もある。「現実に則した」というのであれば、もっと混迷した事態を想定した訓練も必要になってくるのではないかと思われる。

《石田真一》

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