ひったくり・恐喝多発地帯でピザ宅配バイクが……警察を騙す

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福岡県警は1日、「ピザを宅配する際に強盗事件に巻き込まれ、現金を奪われた」という虚偽の届け出を行い、店から預かっていた現金を騙し取ろうとした宅配ピザ店アルバイトの少年2人を業務上横領容疑で逮捕した。

付近で恐喝やひったくり事件が多発していることから、被害に遭ったことを装って現金を騙し取るという犯行を思いついたらしい。

福岡県警・粕屋署の調べによると、事件が起きたのは1日の午後9時すぎだという。粕屋町内にある宅配ピザ店に勤務する17歳のアルバイト店員から「配達途中に2人組の若い男にナイフで脅され、売上金やつり銭など6万8000円を奪われた」と110番通報があった。

付近では少年グループによる恐喝やひったくり事件が多発していることから、警察では類似案件とみて、現場に急行。被害に遭った少年から事情を聞いていた。

ところが事情聴取を行っている際、犯行に遭った場所、犯人の特徴などの証言が二転三転していることに捜査員が気づいた。

さらにはクルマの運転免許を持たないはずの少年がポケットにクルマのキーを隠し持っていることもわかり、これらを問い質したところ、犯行に遭った場所の近くに置いた仲間のクルマに現金の入ったバッグを隠したことを自供。恐喝の被害に巻き込まれたと偽り、現金を騙し取ろうと計画していたことについても大筋で認めた。

このため、同日深夜に被害に遭ったと虚偽の通報をした少年と、現金の隠し場所とするクルマを提供した18歳のアルバイト同僚の少年を業務上横領容疑で逮捕している。

警察では「付近では同様の事件が頻発しており、通報を受けた当初は虚偽であるとは思わなかった。今後は恐喝やひったくりについても積極的な捜査を行い、事件発生数自体を減らしていきたい」とコメントしている。

《石田真一》

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