見通しの悪い冬季も迅速に現場へ---札幌でFAST導入

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北海道警は4日、パトカーや救急車などの緊急車両が通行する際、進路にある信号を適切に制御して現場への到着時間を短縮させる「緊急車両情報通信システム(FAST)」を札幌市内の国道36号線と国道12号線の合計5区間(総延長30.5km)に導入し、同日から本格的な運用を開始した。

FASTは、トランスポンダー(自動識別装置)を搭載したパトカーや救急車などの緊急車両がシステム設置区間の道路を通行する際、道路上に設けられた光ビーコンがこれをキャッチして、進行方向の信号機を青に変えていくというもの。

コントロールは全て動的に行われ、青信号がすでに表示されている場合は点灯時間を長く、赤信号だった場合には交差側の青信号点灯時間を短縮する。このようなコントロールを自動的に行うことで緊急車両の通行を円滑にし、現場までの到着時間を短縮するという狙いがある。

東京や大阪から導入が始まり、徐々に地方都市へ波及しており、札幌は全国で6番目の導入となる。システムが設置されるのは札幌市内でも交通量が多い国道36号線や国道12号線の5区間で、総延長は30.5km。区間内に合わせて155カ所の信号が設置されているという。

試験運用は昨年12月からスタートしており、現場到着までの平均的な所要時間は導入前よりも3割ほど減少し、実効性はすでに確認できているとしている。

道警では「冬は除雪した雪が道路脇に積まれており、見通しが悪くなるために赤信号を通過する際には細心の注意を払わねばならなかった。FASTの導入で信号制御が可能となれば、青信号のまま安全に交差点を通行することができる」と導入を歓迎するコメントを発表している。

《石田真一》

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