アルパインは10日、液晶パネルに触れると振動し、クリック感を指に伝えるという世界初の技術「パルスタッチ」機構を搭載したカーナビゲーションの新製品『INA-D300JN』を発表した。
INA-D300JNは、同社が新たに掲げた「AVメイン+N」思想に基づく製品。これまでのAVN型カーナビとは違い、システムの基本はオーディオ(AV)で、それにナビゲーション機能をプラスするというもの。
この製品でも目玉となるのはナビ機能ではなく、DVDビデオ再生機能とパルスタッチタイプのインダッシュモニターを備えたヘッドユニットだ。
パルスタッチ機構については、今年1月にアメリカで開催されたCESで絶賛され、「BEST OF WINTER CES WINNERS」を受賞している。これまでのタッチパネルモニターとは異なり、タッチしたことをクリック音と振動で直接に指へ伝えるようになっている。
これによってユーザーに対して「確実に操作を受け付けた」ということを具体的なリアクションとして示す。その操作感覚は非常に新鮮。一度このパネルに触れてしまうとこれまでのタッチパネルでは物足りなく思えるほどだ。
発売は5月中旬を予定しており、予定価格は今年4月から採用される消費税込みの総額表示で29万2950円。実質的には27万9000円という、他社には無い新機能を搭載しながら30万円を割り込むという戦略的価格にも注目。