「偽造カードはガソリンスタンドで使え」男を逮捕

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宮崎県警は16日、スキミング(不正読み取り)行為によって偽造したクレジットカードを仲間に売り、ガソリンスタンドで使わせていたとして、福岡県に住む43歳の暴力団組長を不正電磁的記録カード譲り渡し容疑で逮捕した。

男は容疑を否認しているが、男からカードを購入して使用していたとして、同容疑で逮捕された9人はいずれも容疑を全面的に認めているという。

宮崎県警・暴力団対策課によると、今回逮捕されたのは偽造したクレジットカードを販売していた暴力団組長と、そのカードを1枚あたり数千円で購入し、ガソリンスタンドでの商品購入に使い、ガソリンやタイヤなどの代金を信販会社から騙し取っていた組員など9人。

調べによると、この組長は昨年10月ごろから、知り合いの組員に対して偽造カードを販売。高額商品を購入すると信販会社への照会作業が入るため、カード使用の記録のみを取って照会を行わないガソリンスタンドで使用するように指示。1回あたり1万円未満の買い物を何度も繰り返し、商品代金を信販会社から騙し取った疑いが持たれている。

偽造カードは、カード番号などを不正に読み取る“スキミング”と呼ばれる行為によって作られたとみられ、カードの使用者はいずれも東京や大阪などに住んでいる人たちだった。使用者が風俗店などでカードを使用した際、記載内容をコピーされたものとみられている。

事件が発覚したのは、数枚のカードが抜き打ちの照会作業に引っかかり、没収されたことによるもので、詐欺容疑で逮捕・起訴された男の供述から、この組長が偽造カードを販売していることがわかったという。

組長の知人宅の庭からは土中に埋められた複数の偽造カードが発見されたが、これについて組長は「何のことか身に覚えが無い」とする内容の供述を繰り返し、容疑を全面的に否認している。

しかし、この男が組員に対して「ガソリンスタンドで使え、発覚しそうになったらそのまま逃げろと指示していた」という目撃証言もあることから、警察では慎重に捜査を進め、事件の全容解明を急ぐとしている。

《石田真一》

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