ボルト破断は過積載が原因か…函館のダンプ事故

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北海道警は19日、函館市内で発生した大型ダンプトラックのタイヤ脱落事故について、このトラックが最大積載量を75%近く上回る過積載状態だったことを明らかにした。

過積載が原因でボルトが破断した可能性も高いことから、警察では運行会社への家宅捜索も行っている。

この事故は17日の午前9時20分ごろ発生している。函館市中道1丁目付近の市道を走行していた大型ダンプトラックの左後輪(ダブルタイヤ構造)が突然脱落。タイヤはトラックを追いかけるように路上を滑走し、外側部分が道路左側の電柱に衝突。内側部分は対向車線を横切り、道路右側にある病院の駐車場に置かれていた軽自動車2台の側面部分を直撃、大破させた。

ダンプトラックはタイヤ(ホイール)を固定するためのボルト8本がすべて破断していたが、ボルト破断面はどれも新しく、破断から時間が経過していないことが車両検分によって判明している。

また、事故当時このダンプトラックには最大積載量の約10トンに対し、これを約75%も超過する18トンあまりの建築廃材などが積み込まれていた。

捜査を担当している北海道警・函館中央署では「この過積載がボルト破断の一因になった可能性は高い」として、19日午前からこのダンプトラックによる輸送を行っている函館市内の運送会社に対し、道路交通法違反に基づく家宅捜索を行った。

この捜索で警察は運行日誌などを押収。整備や過積載の実態について調べを進める方針だ。

《石田真一》

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