日産自動車は4月1日付けの役員異動、人事異動を発表し、これによって2005年にカルロス・ゴーン社長兼CEO(最高経営責任者)がルノーに帰任した後の後継者問題が鮮明になってきた。
ゴーン社長兼CEOは、2005年にルノーのCEOに就任する予定で、その際には日産のCEOは続けながらも後継者となる日本人の社長兼COO(最高執行責任者)を置くことを明言してきた。
今回の人事異動で、ゴーン社長の後継者レースに入っているとされてきた北洞幸雄氏、富井史郎氏、阿部栄一氏らがVPを退任した。これで残る候補は事実上、松村矩雄副社長、志賀俊之常務の2人になったとの見方が有力だ。
中でも北米事業の成功を導いた松村矩雄副社長が有力で、今回担当する国内販売で実績を上げれば、COOは確実と見られる。
果たしてどうなるか、日産の後継者レースは最終コーナーに向けてスタートした段階だ。