盗んだ免許証で消費者金融の無人契約機に

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埼玉県警は24日、車上荒らしによって入手した運転免許証を使い、消費者金融会社の自動契約機でローンカードを作ろうとした33歳の男を23日までに窃盗容疑で逮捕した。カードを作る前に別人であることが発覚。この会社が警察に届け出ていた。

埼玉県警・狭山署によると、この男は昨年12月30日の午後、狭山市内の消費者金融会社の支店にある無人契約機コーナーを訪れ、この店とローン契約を締結しようとした。

しかし、対応したオペレーターが、無人契約機内の様子を映し出すカメラが撮影した映像と、スキャナが読み取った運転免許証の顔写真あまりに違うことに気がついた。オペーレーターは申し込み書類や運転免許証を記録するとともに、無人契約コーナーに入った男に対しては「免許証の顔とはだいぶ違うようなのですが…」と指摘した。

男は「兄から頼まれた」と言い訳を行ったが、これに対しては「ご本人を来店させてください。代理契約はできません」と告げて契約作業を打ち切った。オペレーターは上司を通して警察に届け出た。

これを受けた警察では免許証の名義人に照会したが、この結果として免許証の入ったポーチが2日前に一時紛失していたことがわかった。

ポーチを探す男性に対し、「これが落ちていましたよ」と差し出した男の容姿が無人契約コーナーに現れた男と酷似していたことがわかり、さらに調べを進めたところ、狭山市内に住む33歳の男が容疑者である可能性が強まった。

警察ではこの男から任意で事情を聞いていたが、止まっていたクルマの車内からポーチを盗み、免許証を抜き取ったことを認めたため、窃盗容疑で逮捕した。

取り調べに対し、この男は「お金が欲しかった」と供述しているという。ちなみに免許証を盗まれた男性は50歳で、一目で別人とわかるほどだった。警察ではこの男が無人契約機の構造を熟知しておらず、審査が甘いと思って犯行に及んだようだと説明している。

今後は詐欺未遂容疑での取り調べも進め、近く再逮捕する方針。

《石田真一》

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